四馬の譬喩

1.鞭影を見て驚く馬・・・・・・・落花や火葬場の煙を眺めて死に驚く
2.鞭、毛に触れて驚く馬・・・・・葬式の行列や霊柩車を見て死に驚く
3.鞭、肉にあたって驚く馬・・・・隣家の葬式や眼前の無常に死に驚く
4.鞭、骨にこたえて驚く馬・・・・肉親を失って自分の一大事に驚く
➡我々の周囲にはいかに多くの白骨が散らばっていることか
しかし、麻痺しきった我々の心の奥底は一向に驚く気配もないのは一体どうしたものか『四十二章経』釈尊が修行者たちに「命の長さ」について尋ねられた
修行者A:「命の長さは5,6日間」
修行者B:「5,6日もない。食事をいたす間ぐらいなもの」
修行者C:「命の長さは、一息つく間しかありません。吸うた息が出なかったおしまいです」
釈  尊:「命の長さは、吸うた息が出るのを待たぬほどの長さでしかない。命の短さが段々に身にしみて感じられるようになるほど、人間は人間らしい生活を営むようになるのだ」
これがお釈迦さんの教えです。
世の真理を説かれたのであって、作ったものではないのです。
それで、
だから、親鸞聖人、蓮如上人は、その一大事に早く気づいてくれと教えているのです。

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